兄弟姉妹を育てていると、一度は直面する赤ちゃん返り。
子供は皆可愛いのに、どう接していいのか分からなくなったり、どうしようもなく辛くなってしまったり、気持ちが行き詰った経験はありませんか?
赤ちゃんの世話で手一杯だけど、上の子供にさみしい思いさせているのかな? (´;ω;`)。
こんな悩みに答えます。
赤ちゃんが生まれて、独り占めしていたお母さんを赤ちゃんに取られたように感じるお姉ちゃん、お兄ちゃんに読んであげるのに最適な絵本を選びました。
私自身が、まさに赤ちゃん返りしている6歳年上のお姉ちゃんに手をこまねいていた当時に、毎晩のように読んであげていました。ときには、子供が自分の感情を抑えきれず、読み聞かせ中、泣いていたこともありました。
この絵本を読むと、子供のママにかまって欲しいという切実な想いが透けて見えてきて、目の前にいる我が子をぎゅーっと抱きしめてあげたくなりますよ♪
子供に、ちゃんと言葉で伝えてあげることの大切さを改めて考えさせられます。
赤ちゃん返りをする子供におすすめの4冊
わたしがあかちゃんだったとき
ストーリー
主人公の3歳の女の子が、赤ちゃんだったときの出来事を、お母ちゃんからいろいろ聞きました。
お母さんのお腹から生まれて、おっぱいを飲んで大きくなって、周りのみんなが赤ちゃんだった私を見に来てくれたこと。
お気に入りのお人形と一緒にベビーカーにのって、お母さんがあちこちお散歩してくれたこと。
お風呂が大好きでお父さんがよくお風呂に入れてくれたこと。
沢山の思い出と一緒に、子供自身が、大切に大切に育てられた赤ちゃんだった頃の自分を知ることが出来て、大きくなった自分がちょっと誇らしく感じるお話になっています。
おすすめポイント
お母さんと子供との会話の中で、赤ちゃんの頃の自分を振り返ることが出来ます。
子供の心に、自分は大切に大切に愛されてきたんだという安心感がでてきます。
自分は両親にとって大切な存在であり、赤ちゃんのときよりも今は、ずっとずっと成長しているんだということに、小さいながらも改めて気づかされます。
子供の自立心を育みます。
あなたってほんとにしあわせね!
ストーリー
一人っ子だった女の子の家に、弟が生まれました。
でも、女の子はまだ生まれたての弟とは、一緒に遊べないし、お母さんも忙しいし、弟のいる生活に慣れることがとても難しいと思っていました。
そんなとき、とうとうお母さんの方が、赤ちゃんのお世話に疲れてしまいました。
お母さんは、女の子にお手伝いをお願いしました。女の子はうん、できるよといってお母さんのお手伝いを始めました。
女の子は、自分は赤ちゃんと遊べないと思っていたけれど、お世話をしているうちに、一緒に楽しめることが沢山あったことに気がついていきます。
おすすめポイント
お父さん、お母さん、そして “こども” が自分だけだった家族に、新たに赤ちゃんができたときに出てくる子供の心の葛藤や声をまっすぐに代弁してくれる本です。
今まで両親の愛を独り占めにできたのに、知らないうちにお姉ちゃん、お兄ちゃんになつてしまったとき、どう対処していいのか親子で戸惑ってしまいます。
そんなとき、上の子供は両親にかまって欲しくて赤ちゃん返りをしたり、赤ちゃんに意地悪をしたりすることがあります。
そんなとき、どうすれば、家族皆がハッピーになるのかということを教えてくれる絵本です。
この絵本を読み聞かせることによって、子供の心の中に「そっか、お母さんのお手伝いしてみようかな~」という気持ちが自然と芽生えてくるかもしれません。
自分が赤ちゃんだった頃、両親にいっぱい抱っこされて、愛されていたことを改めて知る機会にもなります。
ちょっとだけ
ストーリー
主人公の『女の子』のおうちに、赤ちゃんが生まれました。
お母さんは、赤ちゃんのお世話で忙しく、女の子は出来るだけ出来ることは自分でしていました。
パジャマの着替えも、一生懸命にしました。ちょっとだけですが、うまく着れるようになりました。
髪の毛も結んでみました。ちょっとだけ上手に出来ました。
公園のブランコも一人でこいでみました。ちょっとだけうまくこげました。
でも、自分も本当はお母さんに甘えたい。抱っこしてもらいたい。
私にもかまってほしい・・・・そんな子供のお母さんに甘えたいという声が聞こえてくるお話です。
おすすめポイント
赤ちゃんのお世話で忙しい中でも、お姉ちゃん、お兄ちゃんは、お母さんから抱っこしてもらいたい、愛されたいという気持ちで溢れています。
それを口に出来る子もいれば、出来ない子もいます。
そんな声なき声をくみ取って、子供を抱きしめてあげられたら・・・、そして、お母さんと二人だけの時間を作ってあげられたら、その子供は愛情で満たされることでしょう。
『子供を抱きしめてあげたい』と思わせられる、そんなきゅんとする一冊です。
だいじょうぶだいじょうぶ
ストーリー
僕が小さかった頃、おじいちゃんとよく散歩をしていました。
おじいちゃんとのお散歩はワクワクして楽しくて、小さな冒険をしているようでした。
ありさんが歩く様子、いつも会う猫、すべての出会いがとても楽しかった。
でも、ときには犬に吠えられたり、お友達に嫌な顔をされたり、良いことばかりではありません。
そんなとき、おじいちゃんはいつも僕を助けてくれたんです。
おじいちゃんはいつも僕に「だいじょうぶ。だいじょうぶ」と言ってくれた。どんなときも、何度でも何度でも言ってくれた。
少し大きくなった僕は、今度は年老いたおじいちゃんに言って、おじいちゃんを支えてあげたいと思うようになった。
言葉で想いを伝えること、心に寄り添うことの大切さを教えてくれる絵本です。
おすすめポイント
最初にこの絵本を読んだとき、私は、言霊(ことだま)ということばを思い浮かべました。
「だいじょうぶ、だいじょうぶ」って、なんて素敵な言葉だろうと思いました。
子供の心に寄り添い、励ましことの出来ることばですね。
子育てで一番大切なことは、子供に寄り添うこと、見守ることだと思っています。
子供の意思を尊重し、それをどんなときでも(つらいときや悲しいときも)見守ることの大切さを、この絵本はそっと優しく教えてくれています。
子供が手を貸してほしいときにピンポイントで、助けを差し伸べられる、そんな賢く愛情に溢れた親でなりたいなと再認識させられる絵本です。
まとめ
読み聞かせにおすすめの絵本は、沢山あります。
今回、この記事でご紹介した4冊は、子供の心を代弁してくれる絵本です。
- わたしがあかちゃんだったとき
- あなたってほんとにしあわせね!
- ちょっとだけ
- だいじょうぶだいじょうぶ
これらの絵本を読んだ私は「はっ」としました。
そっかぁ~、子供は小さいながらも、こんなふうに感じているんだなぁと改めて考えさせられました。
分かっているつもりでも、分かってあげられていなかったんだなと。
もし、ふっと子育てに疲れたなぁと思うことがあったら、これらの絵本をお子さんと一緒に読んでみてください。
お母さんも自然と涙が溢れでてくるかもしれません。
子育ては自分育てです。
愛情をかけているつもりでも、言葉で伝えないと分からないことは沢山あります。
言葉では伝えられないときは、抱きしめてあげたいなぁと思います。
愛されているという想いは、どれだけ伝えても多すぎることはないのだから♪